爽やかな
空気ただよう家
有限会社 大和久工務店
sozainokoto
木の乾燥には 自然乾燥と人工乾燥の2種類が有ります 木と家のことを考えると自然乾燥材の 使用が好ましいと思います。
自然乾燥 文字通り自然に晒して乾燥させる方法ですね。 「葉枯らし乾燥」 木を倒して葉っぱが落ちる(木の中の水がぬけてきているということですね) 過程を踏んで製材する方法が良いとされています
この方法は「親水乾燥」と言います。 「水に浸けちゃって乾くの???」と思いがちですが、この方法のほうが``木の灰汁`が抜けていい。という人もいます めったにおめにかかれないんですけどね
単純には年輪の細かい木が良く、 画像でもわかるように木には白い部分 (シラタ) と赤い部分(赤身と言います)が有ります。 大きい木からでないと赤身は取れないということ、耐候性も白太より優れているということで赤身が多い木は良い木との判断をしてもヨシです。 細かいことを書き出すときりがなくなるのでこの程度で。。。
家も量産の時代ですから材木がどう組み方がどう。。。。などと言ってるような大工は絶滅危惧種ですが (苦笑 こういう材木たちを目の当たりにしてみると 「命を捨ててここまで来てくれたのだから・・・」 という思いも湧き、施主様と木を繋ぐ橋渡しをする立場として多角的に精進していかねば!!と思い知らされるので有りますね。。。
紀州杉 百年生という銘柄の柱 木肌が繊細で木目も細かく目につく場所に配置される柱にはもってこいです! 現在流通されているものは伊勢湾台風の被害にあい木もダメか。。。 と思われていたところ、力強く生き延びたものが多数あるようです。 そういう逸話を耳にしますと「大事に使わねぇとなぁ~」と、改めて思わせてもらえます。 そういう生命の力に囲まれているとなんだかこころ強くなれるような気がします
この床板は冬でも雪の降らない山で育った木で、そう育つと雪による重みに対してのストレスを受けずに成長するので製材した後も反りや暴れ (大工としては歓迎したくないもの) が少ない素直な製品になるといわれています。 製材所の加工の良さも抜群で 天竜杉ブランドがさらに引き立ってます!
同業の方に進められて使用してみたのですが 「千葉県産のスギは構造材に最適だ!」と感動したのを今でも覚えています中でも「山武杉」はさすがブランドといわれるだけあって良いです。 硬さ、粘り、脂の乗り。見た目は男性的で荒々しいんですけど構造材にはこれ以上はないな。と思っています。
原木から購入して製材。 原木購入はギャンブル的要素が強いのでいつもドキドキものです。 画像は千葉県材で無節のタイコ梁が取れました (M邸に使用しました)